英語の上達法~裏技


昔、大学の授業でサンスクリット語を学びました。

サンスクリット(Sanskirt)とは、「完成されたもの」「純正な言語」の意で、インド・ヨーロッパ語族の古語です。宗教・学術・文学・政治等の分野で古代から中世にかけて公用語的役割を果たした言語で、現存する言語の中で最も古く、また最も美しい言語として知られています。

2000年の英知を求め、日常的に使われることはないものの、現在もなお世界中でその文法・語彙は様々な人に学ばれ受け継がれています。日本では梵語とも言われ、仏教経典や真言・陀羅尼を記述する言語として知られていますね。



はてなぜ、サンスクリット?

なかなか耳にする言語ではないので、ぴんと来ない方も多いかと思いますが、その不思議、かつ心地よいきれいな音素の連続は、モーツァルトもびっくり、思わず誰もがうっとりの名音域です。
例えば、日本語の母音数は「あいうえお」5個に対し、サンスクリットは14個。
子音の数は14個に対し、33個。
サンスクリットはそれらの字母に加え、気音や歯擦音、特別鼻音も加わります。
音素の数え方は研究者によってまちまちではあるものの、サンスクリットの複雑な音は、まさに「神の言語」と呼ばれるにふさわしい格調ある響きの連続です。

ちなみに、サンスクリットのような(英語もそうですね)子音で終わる息を出す音が多い言語は、声の振動に差が現れ、それが周波数(音域)の差となって現れます。
例えば、日本語の音域が125~~1,500Hzに対し、英語(英)は2,000~12,000Hz。
ロシア語は125~8,000Hz。世界には多くの言語が存在しますが、つまり、日本語は実は世界でも最も低い周波数帯を持つ言語といわれているのに対し、英語やサンスクリットを含むインド・ヨーロッパ語族の多くの言語は最も高い周波数帯を持つ言語なのです。


ところで、この周波数の話、人にはそれぞれ処理できる周波数帯が決まっていることをご存知ですか?

人間の耳がもともと聞き取れる周波数は下が16~、上は2万Hz(ちなみに犬は15~5万。イルカは150~10万Hz)。 地球上のどの国どの人種でも、実は最初は基本みな同じ能力を持って生まれます。
しかしその後、人間の言語野の細胞(言語としての認識を掌る細胞)は幼少期の過ごし方、主に2歳までに頻繁に耳にする言語の周波数帯にあわせて作られ固定化されます。そして、固定化された細胞以外は「不要なもの」として消滅してしまうのです(そして、消滅した細胞が復活することは基本ありません)。

人間がどんなにがんばっても、イルカやコウモリの声が認識できないのと同様、つまり、私たちの脳は範疇の周波数以上、または以下の音が聞こえると、通常は言語ではなく、言語以外の普通の「音」として認識するようにできてしまっているのです。

日本人は他言語、特に高い周波数帯をもつ言語の習得が困難といわれています。
たとえば、日本人にとって"Lice"と"rice"の識別が難しいのも、この周波数の問題が故。
しかし今日では、幼少期に印欧語族言語、すなわち、英語、フランス語、ラテン語、ロシア語等の高い周波数帯を持つ言語を繰り返し聞かせることで、言語野にその域のネットワークを創生させることができるのではないかと考えられています。

英語習得に近道はないとは言われますが、或いは、サンスクリット語などを子守唄代わりにしてみるのも妙案かも?


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