波乗りベビー


タッチスクリーン型の携帯機器が広く一般家庭に浸透して久しい今日、皆さんはiPhoneやiPadなどの情報端末の是非についてどのように思われますか?

昔は長時間のテレビは禁止事項のひとつとして親から口うるさくしつけられていましたが、最近の子どもたちを取り巻く環境は異なるようです。


教育現場への活用も見込まれる、便利な「教育グッズ」。

子どもたちの行動や発達に対するそれら携帯機器の影響を研究する多くの学者は、「iPhone やiPadなどの機器はテレビとは異なる影響を及ぼす」としています。
例えば、テレビは受動的な視聴の体制を取るのに対し、iPad等は能動的に情報を検索、または取得することなど。

児童心理学で有名なアンダーソン氏(Daniel R. Anderson, Professor Emeritus of Psychology. University of Massachusetts)は、「小さな子どもたちは1時間に150回、テレビ画面から目をそらす、・・・また画面を見つめる子どもたちの視線は定まらない。一方、よくできたiPadのアプリは、より視線を引きつける。子どもが触る場所とアクションが起こる場所が多くの場合同じだからである」と指摘しています。(What Happens When Toddlers Zone Out With an iPad. The Wall Street Journal. 2012/5/22)

是と出るか、非と出るか・・・。

携帯機器の特徴が子どもたちの言語能力向上に一役買うことができると期待する研究もあります。米教育省によると、iPodの児童向け教育アプリ「Martha Speaks」を2週間使用した3~7歳の子どもたちの語彙力は最大で31%で伸びた、と発表。(CNET review by Donald Bell, 2010/6/3)

一方で、それら携帯機器は子どもの発達に悪影響を及ぼすという意見も後を絶ちません。
「電子機器の使用頻度が高い子どもほど、感情を読むことが苦手」と指摘する研究や、情報の氾濫は「共感や同情を感じる共感スイッチの発達に悪影響を与える」という指摘も。
(Neural Correlates of Admiration and Compassion” the Brain and Creativity Institute at USC College, http://news.usc.edu/#!/article/29206/Nobler-Instincts-Take-Time)

上記の研究者Antonio Damasio氏らによると、共感という感情は、「恐怖」や「怒り」と同様、大脳の深い部分/脳幹に根ざしたもの。
この領域は生き物としての活動を統御する大事な部分とのこと。



情報技術革新の波に乗る、子どもたちの若い脳。

皆さんはどう思われますか?


ベビーシッティング コーディネーター とみた

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