津波より強い…人々の生きるチカラ

先日、宮城(南三陸、気仙沼方面)に支援物資配達ボランティアに行って来ました。
震災以来、津波の被害はTV等で見てはいたものの、実際に現地を走ってみると被害は想像以上のものでした。

場所によっては360度、見渡す限りの瓦礫(ガレキ)の平野です。折れて流されてしまった電柱、あちこちに転がる車や船。唯一ポツンと残っている建物も骨組みのみで、引っ掛かったゴミが風になびいています。まるで映画の1シーンを観ているようです。
出る言葉は「えっ?」「えっ??」のみ。そしてあとは溜め息が出るばかりでした。
しかし…道なき道を走り、避難所にたどり着くたびに、それまでの風景とは裏腹に、人々は元気でした。


体育館も、自治会館も、老人ホームも、それぞれみんなで協力し、ルールを作ったり、助け合ったり、励まし合ったり、なんだかとても上手に暮らしています。
私たちにもお年寄りは笑顔で話しかけてくれ、子どもたちも、人懐っこく近寄って来ます。
何もしてあげることができず、無力さに打ちひしがれる私たちに、「みんながこうやって来てくれるだけで元気が出るよ!」と笑っているのです。何かお手伝いを…と思って行った私たちがむしろ励まされたようでした。

人は強い…。

「もう暗いよ。道路は電気がなくて危ないから泊まっていきなよ。」
「今回で終わりじゃなくて、これからもずっと遊びにおいでよ。ね!」と、まるで故郷のおじいちゃん・おばあちゃんのように言ってくれます。
人は暖かい…。

もちろん、災害後にまず必要なのは、生きるための食糧や毛布です。
でも、人が“生きていく”ために必要なのは、やはり、人と人とのつながりや、人が人を想う心なんだ…と再認識した日々でした。

「また来るからね!」と約束した子どもたちやおばちゃんたちに会いに、またゴールデンウィークには宮城に行って来ようと思います。

震災の後、私たちにも何かできないか?とすぐに集まって一緒に話し合ってくれたベビーシッターの皆さんや、少しでも力になれれば…と紙おむつや絵本や衣類を寄付してくださったママたちの気持ちも一緒に。

被災地の子どもたちの笑顔が少しでも増えるように、がんばってきま~す!

ベビーシッティング チャイルドケアアドバイザー さいとうなおこ

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