『子育ては楽しい』Vol.2 「待つ」

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自分で服のボタンを一所懸命にはめようとしている子どもの姿を見ながら、もしも「"子育て"を、たった一言で表せ!」と言われたら、"待つ"だなぁ・・・なんてよく思ったものでした。時間に余裕のある時は、「がんばれがんばれ・・・」と微笑みながら、そして、時間がない時には、あとちょっとでとび出してしまいそうな「早く!」を必死にこらえ、泣きそうになりながら。


子育てはいろんな意味で"待つ"ことにつきる・・・と実感します。身近な「待つ」は、たとえば、子どもが自分で靴をはいている時、ズボンをはこうとして片方に足を二本も入れようとしている時、子どもの話しをちゃんと聞いてあげようと努力しているけどなかなか話しが終わらない時、やっと腕の中でスヤスヤと眠った子をいつベッドに降ろそうかと悩んでいる時、などなど。う~ん手伝いたい・・・、途中で修正したい・・・、でもがまんがまん・・・、早くして~時間がない~、そんな「待つ」。ちょっと先の「待つ」は、いつになったらご飯をこぼさずきれいに食べられるようになるのかしらとか、おねしょは叱っちゃいけないっていうけれど・・・今日もお布団干し。開放される日が待ち遠しいわ~とか。もっと長い「待つ」は、この子がいつか自分のやりたいこととか、自分の夢とか、みつけて、ひとりで生きてゆくのね・・・なんて。
もともと人間の身体というものは、たいていの場合は、自然とよくなるほうへいくようにできています。ケガは消毒さえして待てば良くなるし、風邪だって、たいていの場合は、じっと休んでいれば治っていくものです。


子どもだって、個人差はありますが、みんなちゃんと成長していくのです。
ついつい、目先のことに気を取られたり、ほかの子どもと比べたり、型にはめようとしたり、理想の姿を思い描き過ぎたりして、なんだか焦ってしまいがち。もちろん、子育てには、待ちすぎてはいけないことや、親の手助けが必要なタイミングなどもあるものです。


子育てのコツはメリハリとタイミングです。


子どもに寄り添って、子どもの心の声を聴き、子どもの成長の方向を感じていれば、今必要なことは何か・・・は、親の直感が察知します。余計な邪魔はせず、子どもの生きる力を信じて、ちょっと待ってみましょう。自然と良い方法や楽しいことが見えてくるかもしれません。


チャイルドケア アドバイザー さいとうなおこ

 

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